久しぶりに本のお話です。
先日「 TOKYO 0円ハウス 0円生活」 坂口恭平を読みました。
ホームレスは理想の家を持っている!?隅田川のブルーシートハウスに住む“都市の達人”鈴木さんに“建築探検家”坂口恭平が密着!理想の家とはなんなのか。
隅田川沿いに全てタダで手に入れた材料で家(ビニールハウス)を建てて暮らす鈴木さんと一緒に暮らす相棒のミーコさんのもとに著者である坂口氏が突撃取材しその暮らしぶりを綴るエッセイです。
社会的に見ればホームレスにあたる鈴木さんに罪悪感や悲壮感は全くなく、自らの生活に知恵を働かせ常に工夫改善する前向きな姿勢に驚かされるでしょう。
また著者の坂口氏は建築学に造詣が深く、家とは何か?生活と居住空間とか何か?のような部分も考えさせてくれます。
たいへん興味深い、味わいのある一冊。
ただ、ひとつだけ「ん?(^ω^)」と思ったのは 0円生活とはいいつつ、食料やお酒、雑品はお金で買っていること。
東京での完全な自給自足はさすがに難しいですからね。
過去は家庭からゴミとして捨てられた家電やテレカなどを売ったり、現在はアルミ缶を売って月5万円程度の収入を得ているそうです。
ただ、鈴木さんのアルミ缶を拾うノウハウは非常に研究されていて「ほほう・・・(^ω^)」と唸らせられました。”アルミ缶拾いの名人”の技と言っても過言ではありません。
あまり書くとネタバレしてしてしまうのでこの辺にしておきますが、読めば東京のロビンソン・クルーソーの生活を覗き見れますよ。
お金のことや仕事のことで振り回されたり、疲れている人には一服の清涼剤になると思います。
そろそろ秋。
興味があったら「読書の秋の一冊」にぜひどうぞ(^ω^)
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