古本寄付のカラクリ

1.古本寄付のカラクリ

所有している本の断捨離や処分として、「古本寄付」を検討している人もいらっしゃるかと思います。

筆者もどこの業者に送ったかは忘れてしまいましたが、過去に何度が古本を寄付したことがあります。ガラにもなく、珍しく寄付なんてすることで「ああ、自分もちょっといい事をしてしまったか・・・」という陶酔感に浸っていました(笑)。

古本で寄付。なんてステキなアイデアでしょう?

ただし、この古本寄付に関してはそのカラクリの正体(構造)を知っておくべきでしょう。

大手の買取業者がやっている古本寄付のほとんどは、寄付を受けた本の「査定額(のみ)」を慈善団体・NPO法人などへ寄付するシステムを用いています。

つまり、寄付として送られてきた古本がそのまま活用されたり、その市場価格が寄付されるわけではなく、寄付された古本の市場価格から「業者の利益(マージン)」を抜いた査定額の寄付でしかありません。このため買取業者の査定(裁量)次第では、その寄付金は二束三文にもならなくなってしまうのです。

下の図をご覧ください。

古本寄付ビジネスの構造

単純計算ですが、市場価値が1,000円の寄付本を、100円で査定すれば900円が買取業者の利益(マージン)で、たったの100円が慈善団体やNPO法人が受け取ることができる寄付金です。

古本寄付という名前のビジネスモデル

100円でも10円でも、寄付された古本の査定額は買取業者の裁量次第ですから、古本寄付を利用する善意のユーザーが多ければ多いほど業者としては非常においしい、利益の出るドル箱的なビジネスモデルの側面を持っています。しかも、あくまで寄付をしたいユーザーですから、一般の買取客のように「その査定に納得がいかないから買取を拒否する。本を返送してくれ!」と煩いことも言ってきません。

また、「古本寄付」でちょっと検索エンジンをサーチすると、すごく立派で綺麗なホームページがたくさんヒットして一体どの業者を使えばいいのか迷ってしまうほどです。次に「古本寄付 おすすめ」でサーチすると、今度はステマなのか本当なのかよく分からないレビュー記事で検索上位が埋め尽くされています。

利益率の低い、採算があわないビジネスに企業はそんな投資をするでしょうか?答えは”言わずもがな”なのです。

そこまであくどい買取業者でなくとも、査定額=寄付金額を決定するのはあくまで業者側であり、古本を寄付した利用者ではないということを知っておくべきでしょう。

善意で愛蔵書を寄付した利用者側としては、「寄付をする=社会的にいいことをする」ような気分に乗せられて本を送ってしまったがどうも納得いかないというか、なんとなく騙されたような複雑な気持ちになってしまうかもしれません。

買取業者の裁量次第で査定=寄付の金額はいくらにでもなるからです。

2.古本寄付のおすすめ先

寄付はお金ですべきもの?

上述のような古本寄付のカラクリを知っていれば、買取業者の中で一番高く査定すると思うリサイクル・ショップに売り、そのお金を寄付したい慈善団体やNPO法人に自分で直接募金するのが一つの正解と考えます。

古本で寄付しようとして買取業者にマージンを中抜きされるよりは、商品として買取を依頼することでシビアに査定を見て次のアクションを考えることもできます。寄付(タダであげます)で送ってしまうと難しいのですが、買取の場合なら、安すぎる査定に納得がいかなければ返送してもらうこともできます。それならば、業者と利用者の関係はフェアです。

残念ながら現代の資本主義システムでは、お互いがフェアな関係の取引でないと一方的に搾取されてしまうことが往々にしてあるのです。

その点を頭に入れて、古本寄付を利用するかどうかを検討すべきかと思います。

また、寄付した本をそのまま活用してほしいなら、図書館、幼稚園や保育園、児童養護施設などで寄付の受付をしているところがあります。

図書館への寄贈(古本寄付 真のおすすめ1)

愛蔵書が寄贈という形で近隣の住民の方に利用してもらえればうれしいですよね。図書館への寄贈と言うと、ちょっと敷居が高く感じるかもしれませんが、児童向けの絵本やベストセラー本、話題の本、発行部数の少ない郷戸資料は図書館に持ち込めば喜んで受け取っていだだける可能性が高いです。

↓↓↓図書館によっては映画のパンフレットなど一風変わったコレクションも寄贈できるようです。

↓↓↓ただし、どんな本でもいいという訳ではありません。事前に図書館のホームページで確認するか、電話などで寄贈に関して問い合わせしておくといいでしょう。

図書館に置いても誰も読まないような需要のない本だと迷惑になってしまう可能性があります。そんな場合は古紙回収で資源としてリサイクルする方法を考えてみてください。

絵本寄付書店(古本寄付 真のおすすめ2)

最後に、古本寄付のおすすめ先として、「絵本寄付書店」をご紹介します。

絵本寄付書店は大手業者のやっているマージンを中抜きするタイプの古本寄付ではなく、寄付を受けた絵本をほしい人に直接寄付するという新しいタイプの古本寄付です。

東京都町田市に本社を持ち、介護事業などを手掛けるケアミックス株式会社がCSR活動(企業の社会的責任)の一環として運営しています。

ケアミックスは「介護が明日を変える。」というコーポレートスローガンを掲げ、「介護に携わる人と企業を支援し、高齢化社会に貢献する」という理念のもと企業活動を行っています。

創業当時から「介護で出た収益を未来の子供たちに還元しよう」と、2つ目の理念である
「貧困、いじめ、虐待などを受けている子どもたちを支援する」を掲げています。

2014年に創業した小さな会社ですが、 2つ目の理念を具現化するための一つとして「絵本寄付書店」の運営をしています。

絵本が欲しい方には、経済的負担をかけないように送料も無料とし、当社で負担します。途中で仕組みなどが変わる可能性もありますが、「まず始める。一歩踏み出す。」ことが大切だと考え、試行錯誤しながら書店の運営をしていますので、ご理解とご協力の程宜しくお願いします。

絵本寄付書店

これこそ真の寄付。こういうタイプの古本寄付であればぜひ使ってみたいですよね。

絵本限定になってしまいますが寄付で支援したい方は、↓のホームページで確認してみてください。

https://www.ehonkifu-books.com/

※完全なボランティアのようで、受付をお休みしている場合があります。注意してください。

3.まとめ

いかがでしたでしょうか。

現在、大手業者が行っている古本寄付と言われるビジネスモデルのカラクリと、筆者のおすすめ古本寄付先である図書館と絵本寄付書店について解説させていただきました。また、変に「古本寄付」にこだわらず、古本は古本として買取してもらい、そのお金(買取代金)を支援したい慈善団体やNPO法人に直接寄付することも検討して頂けたらと思います。

古本を売るならどこが一番いいの?

「古本を売るならどこが一番いいの?」

そんな方には、ヒカカクという比較サイトをご紹介します。

ここで依頼すると複数の買取業者に売りたい古本を査定してもらうことができます。

https://hikakaku.com/

買取比較サイトの中では抜群に大きく、利用ユーザー数も圧倒的に多いです。検索エンジンでサーチするとステマっぽい提灯記事?がよくヒットする買取業者も、ヒカカクでの評価はなかなかシビアで参考になりますし、筆者の経験からしても頷けるレビューがたくさんあります。

ヒカカクでの古本買取業者の評価

ここの業者レビューを見ながら、どこに買取に出すか考えるのもいいと思います。

ヒカカク