交通誘導警備員時代のトラウマ
この時期になって、近所のあちこちで水道管やら電気関係の工事をやっています。
役所の予算の関係なんでしょうかね?なにかこう年末になると突然増えてくる、一種の風物詩なんでしょうか。
それであちこちに交通誘導の警備員が立ってて、普通は男性がやっているのですけど最近では女性もちらほら見るようになりました。
交通誘導の警備員は暇なときはボケっとしてて車が来ると誘導棒を振るだけなんで、結構楽なんじゃね?って思うでしょ?実際はめっちゃキツいです。やったことありますんでね。
交通誘導の警備員の人たちを見るとトラウマが蘇り、ときどみ胸が痛むのであります・・・
交通誘導の警備員はつらいよ(^p^)
自分も昔、赤い誘導棒持って交通誘導の警備員やってました。
工事のある道路で↓こんな誘導棒を振って車を止めたり、自転車や歩行者を誘導するお仕事です。
ちなみに今はLEDがキラキラ点滅して見やすくなっていますが、当時の警備会社から支給された誘導棒は乾電池で豆電球が光るレベルのクソなヤツで夜勤は本当に恐ろしかったです。
昔の懐中電灯に赤いプラスティックを付けるようなタイプです。
電気が弱くて見えにくいのもさることながら誘導して振ってる最中に赤いプラスティック部分が外れちゃうことがあるんですよ。強く振り回すとポンって抜けて飛んでってしまうんですね。
今から思い出しても怖いことしてましたわw
・交通誘導警備員を始めた訳
お恥ずかしい話ですが当時パチスロが好きで毎日ハマってしまい金がなくてキュルキュルしちゃったんですね。
今は潰れた大手のサラ金にも借金がありました。
それでタウンワークか何かで仕事を探しまして・・・
比較的日当のいい交通誘導警備員のバイトを見つけて3ヵ月~4カ月頑張ったかなあ。
日勤だと9千数百円、夜勤だと1万2千円くらいだったと思います。
キツい現場が当たったのもあるかも知れませんが、今では二度とやりたくない仕事ランキングのトップ3には入っていますww
・雨風と雪
雨や雪でも基本的に現場はありますので、交通誘導の警備員もカッパを着て出勤しなければなりませんが前後が見にくく危険度があがります。
車やバイクからも視界が悪くなるので、こちらの誘導棒に気が付かずに猛スピードで突っ込んでる場合もあり天候によっては命がけの現場もありました。
大雨や大雪の日にあんなちっぽけな誘導棒振り回したってなかなか見えませんからねw
・寒さに震える
秋~冬の交通誘導警備員はめっちゃ寒いです。大して動かず(というか指定の場所を動いてはいけない)、ただ立ってる時間が長いので。
ホカロンなどで凌ぎますが、そういう気がきいたものは会社から支給されませんので自腹で買うほかありません。
大した日当でもないのにトホホなのです。
・暇すぎてもキツい
楽な現場もあるのですが暇すぎても勤務時間が異常に長く感じて辛くなります。
雨風や寒さの厳しい日はさらに嫌になってきます。
車も人もほとんど通らない道路に誘導棒持って突っ立てると「こんなとこに警備員要らんやろ?」とか「今、ワイはいったい何やってるんやろ?」的な鬱思考になります。
少しは仕事があったほうが時間が早く進むので楽です。
・怖いクレーム
通行止めとかの時は、「いつまで工事やってんだ、コノヤロー!」「このドアホーが、4ねええ!!」と交通誘導の警備員に八つ当たりしてくるドライバーがいます。結構怖いです。
その筋の人では無く、普通の人っぽく見える人のほうがキレやすいです。
こっちが「すみがせんが、このルートで迂回してください。」って説明しても「嫌や!」と言って粘るDQNおっさんもいて敵いません。
バイトの警備員にどないせえっちゅうねん、ホンマw
・夜勤はさらに怖い
交通ナマーが良くなった今は少ないのかも知れませんが、夜勤だと酒で酔っ払っているのか、運転技術が未熟なのか、愉快犯なのか分かりませんが交通誘導の警備員に突っ込んで来そうになる車がいます。
これも超怖いです。夜勤の現場に立つときは逃げ場を確保しておいたほうがいいです。
下手をすると轢かれてしまいます。
・夜に出現するDQN
道路工事の現場によくこんな赤いカラーコーンが置いてありますよね?↓
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道路脇に設置しておいたカラーコーンを全部なぎ倒して踏みつぶしていったトラックもいました。
夜は人間を狂暴にします。
DQNの数も昼とは比べ物になりません。
ゲームのドラゴンクエストも昼より夜のモンスターが強くて危険度が上がりますよね?あれと一緒です。
あと金曜日や土曜日の夜は暴走族にもしょっちゅう会いました。
怖いことは怖いのですが暴走族は意外に前をちゃんと見て走ってる感じで、まだ酔っ払いっぽい車よりはマシだったかなあ。
・暴走族→ 怖いけど集団でゆっくり走っているし、蛇行はしても動きが予測可能。事故るのは嫌なのでそこまで無茶はしない。
・酔っ払いっぽい車→ 基本的に猛スピード、動きが予測不能で突っ込んでくる可能性もある。事故るのを恐れていない運転もしてくる。
・トイレの無い現場がある
まず腹が痛くなったら地獄です。
大きな現場には簡易トイレがありますが、田舎の方の小さな現場や、都会でも突発的にマンホールを開けて修理をするような現場にはトイレがありません。
そういう現場は1~2時間など早く終わることが多い(工事をやっている人も生理現象がありますので)のですが、トラブって長時間かかってしまうと泣けてきます。
・新人のバックレも多い
新人さんとか来ると「急に体調が悪くなった・・・」と言ってバックレる人も少なからずいます。
思ったより辛いですからね。
バイト先の本部に応援を頼みますが、応援が来るまでは一人で捌かないといけなくなる時があり忙しい現場では地獄です。
また小さな警備保障会社だと応援の人員が手配できない場合もあります。
バックレが出て現場を一人で捌いても給料は一人分しか出ません。
・真面目に出勤すると休みが無くなる
ちょっと長く続けると休みの日も緊急応援の現場に行かされるので、ほとんど休めなくなります。
「ごめーん、今日出れない?人が居なくて困っちゃって!」
って電話が来るんですよ。
日給月給のため喜んで行く人(多額の借金がある人など)もいますが、私は最後これがしんどくて辞めましたw
世話になってる本部の人(手配師)に泣きつかれるとなかなか断れないですよ。
怒らせると次回キツい現場に回されるかもしれませんから。
交通誘導警備員のバイトまとめ
若い人、体力に自信がある人で2~3ヵ月でまとまったお金が欲しいならこの仕事もいいかも?しれません。
バイトの場合、ほとんどが日給月給ですし夜勤を中心に現場を回りまくればある程度は稼げますので。
また男性向けの仕事で女性はキツいんじゃないかと思います。
それと、定年退職後に年金支給までのつなぎで、交通誘導員のバイトでもしようかな?と思っていらっしゃる方はくれぐれ注意してくださいね。
見た目ほど楽じゃないし、現場には危険もあります。
働いて金を稼ぐというのは分かりますが、せっかくのセカンドライフですからどうぞほどほどに^^
もし、
金欠で即金でお金が必要ではなく長い目でもう少しゆったり働きたい場合は、交通誘導警備員より施設警備員(特に夜勤)のほうが体力的に楽だと思います。
施設警備員は交通誘導警備員に比べて給料面では多少劣りますが屋内の仕事(大きいオフィスビルの詰所にいる警備員など)で外で棒振るよりは通常安全ですし。
”施設警備員”で検索してみてください。
競争率は高めなので地元にいい案件があったら早速チェックしてみましょう。
昔より交通誘導の警備員の日当は下がっている現実?!
現在の交通誘導警備員のバイトの日当は8000円~くらいで、私が昔やってたころとほとんど変わらないか、少し安くなっているようですね。記憶だと過去日勤で9千円~1万前後、夜勤で1万2千円前後でやってたんだけどなあ。
新聞やニュース番組は「人手不足だ、人手不足だ!!」と大騒ぎしていますが、本当なんでしょうか?
政府のプロパガンダなんじゃねえのアレw
って思うのは私だけなのでしょうかねえ。