恥ずかしい話だが一人暮らしはかれこれ25年以上か。
25周年記念でそろそろ嫁さんが欲しいのは言うまでもないのだが、そろそろ食事に気をつけねばならん年齢である。
これまで料理はまったくのド素人で、三食はほとんど外食に頼ってきた。
最近になり、仕事もサラリーマンから自営業者へと変わったので、『いっちょ、自分でうまいもん作ったろか!』と最近この手の本を読み始めている。
前記事「年収100万円の豊かな節約生活」もしかり、今回の『ひと月9000円の快適食生活』もしかりである。
せっかく自分で何か作るとなれば、できるだけ、コストをかけず、おいしいものが作ってみたかったからである。
『ひと月9000円の快適食生活』
この書物、随筆風に書かれた料理レシピで、とにかく手間暇、お金をかけずにおいしい料理を作ろうぜ!というコンセプトで書いていると思われる。
数頁見ていくと、なんだ、俺にも出来そうだな!って思われるレシピの数々をユニークな文章でつづっている。
いい加減さ、適当さも料理には重要、料理本として敷居の高さは全く感じられず、読むだけでもおもしろい。
最後まで読んでみると、著者、魚柄 仁之助氏の思想(料理哲学)は、
余分な無駄を出さないこと
簡単であること
おいしいこと
の3つに集約されるのではないだろうか。
日持ちしない野菜なども日干し「乾物」にしてしまい保存食へ回し、とにかく食べつくす。
通常捨ててしまうようなものもこうして食べると旨いよとかね。
けち臭いというのではなく、どちらかと言えばエコロジーというか、環境の負担を極力減らし、無駄な物をなくす、それでいて美味しい料理を手間なく作ろうよ!そういった氏の思想がうかがわれる一冊である。
慎ましい生活でいて贅沢な生活と言えばいいのかな。
なかなか意味の深い料理本だと思った。
Youtubeでも魚柄 仁之助さんのいくつかのレシピが共有されているので、興味のある方はどうぞ!
こちらは魚柄 仁之助さん宅に、TVの取材がいったときの映像。確かに現代の仙人のようだw
公式サイト
http://www.ne.jp/asahi/uotuka/official/index.html
アマゾンの魚柄 仁之助 書籍一覧です
節約料理は実に奥が深い。
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